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ご家庭の防災備蓄はだいじょうぶ?

新型コロナウイルスの影響で、ドラッグストアからマスクが消え、トイレットペーパーやティッシュペーパーまで無くなりました。

3.11のときもそうでしたが、事あるごとに、急いで何かを求めるのではなく、事前に備蓄しておくことを考えておきたいものです。

そこで、今回の記事では、首都直下型地震に何を備蓄しておけばよいのかをまとめました。

首都直下型地震の発生確率は?

首都直下型地震の発生確率は?

M7クラスの首都直下型地震は、30年以内に何%の確率で起こるか、ご存知でしょうか?

このコラムを読まれている貴殿は、すでに備蓄に関して意識の高い方だと思うので、正解をご存知のことでしょう。

内閣府の「首都直下地震対策検討ワーキンググループ」が発表した資料によると、発生確率は現時点で70%だそうです。

首都直下型地震では、東京都の大部分で震度6強~深度6弱の地震が発生すると予想されています。

「30年後なんて、オレは生きていないよ」と言わないでください。30年以内に70%ですので、明日も70%の内です。いつ首都直下型地震が発生してもおかしくありません。

避難所に行けば水や食料がもらえるのでは?

大地震が発生したら、ライフラインが寸断されて、水や食料の確保が難しくなる可能性があります。

もし大地震があったときに水や食料が欲しくなったら、「避難所に行けば、手に入るのではないか」と考える人がほとんどのことでしょう。

確かに、避難所にはある程度の水や食料などが備蓄されているので、避難所に避難すれば、水や食料が手に入る可能性はありまが、圧倒的に足りません。

そもそも避難所に収容可能な人数は?

とある小学校が、区民の避難所になっていたとしましょう。小学校の体育館や教室、廊下など、寝られる場所すべてが、避難者の生活の場所になったとしましょう。

その場合、どれだけの人数が生活ができるか、お考えください。

正解は、1,000人以下です。都心の小学校ほど、収容人数は少なくなり、せいぜい700人程度でしょう。

皆さまの小学校の校区内に、何人の人が住んでいるでしょうか?

校区内に住む10,000人以上の人が、一斉に被災します。その人たちの1割以下の人しか、避難所を利用できません。

また、水や食料の備蓄は、数百人が1週間ほど生活できるぐらいの量しか備蓄されていないと思います。それが現状です。

水はどこでもらえるのか?

避難所で水や食料が配られるようになるのは、自衛隊などの給水車が来たり、配給が来たり、炊き出しなどのボランティアが来てからです。

しかし、首都圏で一斉に被災した場合には、すぐにそういった人たちが来ることは期待できません。

水道局の電源が切れたら、水道水が止まります。水道局の電源が、発電機で回復したとしても、マンションでは直結増圧給水ポンプが動かなければ、上層階では水は出ません。

では、首都直下型地震で被災した東京都民は、どこで水がもらえるのでしょうか?

それは、東京水道局が設置した、災害時給水ステーション(給水拠点)です。

東京都水道局では、ところどころに、災害時給水ステーション(給水拠点)を設けています。その場所は、こちらで確認できます。

災害時給水ステーションの運営は、市区町村が行うはずですので、役場にある資料などで、水が配給される条件などを確認しておいた方が良いでしょう。

しかし、配給ステーションでの順番待ちは、2~3時間待ちと言われています。

水の備蓄が必要になりそうです。

食料の配給

この記事を読んでいる貴殿は、町内会や自治会に入ってしますか?

もし、町内会や自治会に入っていないのであれば、もしかしたら、食料の配給を後回しにされる恐れがあります。

地方自治体によって方針は異なると思いますが、食料の配給は自治会が運営する防災協議会やボランティアを通じて配給されることになっている所が多いはずです。首都直下型であれば、ボランティアはすぐに来られないことが予想されるので、防災協議会経由での配給になることでしょう。

仮に、貴殿が防災協議会の役員だとして、顔の知らない人が食料を取りに来たら、すぐに手渡すことができますか?

少なくとも、配給を取りに来た人に、「あなたは、どこの住人ですか?」と聞くことでしょう。その人が、今まで会ったことのないお隣のご主人だったとしても。

では、話を戻しまして、貴殿は配給をもらえる自信はありますか?

また、3.11の実績として、食料の配給は、毎日、おにぎりとパンだったところもあったそうです。もらう側として、食べ物があるだけでも、ありがたいことです。

しかし、同じものを毎日食べ続けることは、なかなかできるものではありません。

食料の備蓄も必要になりそうです。

とは言え、避難所生活になった場合は、多くの人がお腹を空かせている中で、一人だけ備蓄品を食べることは、あまりできないそうです。

トイレのことを忘れていませんか?

防災の備蓄と言えば、水や食料、懐中電灯などをすぐに思い浮かべることでしょう。また、すでにそれらを備蓄されている方も多いことでしょう。

ところが、もっとも忘れられているのは、実は「トイレ」です。

大きな地震の直後はトイレを使わない方が無難です

大きな地震があり、水道水が止まったら水が流れませんので、トイレが使えなくなります。

水道水が止まっていなかったとしても、ご自宅のトイレの配管が地下で壊れている可能性があります。

3.11のときは、浦安市の液状化現象で、トイレが使えなくなり、街中に仮設トイレが何百個も設置されたとの報告もあります。

もし、マンションにお住まいの方であれば、マンションの地下で汚水管が壊れていたら、1Fにお住まいの方のトイレから、汚水が噴出する可能性もあります。

大きな地震があった後は、トイレを流さずに、まずは破損状況を確認した方が良いでしょう。

トイレは我慢できますか?

人の生理現象で、我慢できないことは何でしょうか?

いちばん我慢ができないことは、瞬きや呼吸でしょう。次にトイレではないでしょうか?

水分補給や食事は、1日ぐらいであれば、なんとか我慢できることでしょう。トイレは1日も我慢できません。

そして、トイレが使えない状態であれば、どうしますか?

避難所まで走っていきますか?

3.11のとき、帰宅難民を受け入れていた公園のとある仮設トイレでは、待ち時間が長すぎて、我慢の限界を超えてしまった人もいるようです。

簡易トイレも備蓄しておいた方がよいでしょう。

震災に備えた備蓄

このようなことを踏まえ、また、防災士の資格取得のために勉強をしたことも踏まえて、「できれば、これぐらいは備蓄しておきたい」というところをリスト化しました。

  • 食料(非常食)
  • カセットコンロ
  • 簡易トイレ
  • 懐中電灯
  • トイレットペーパー
  • ティッシュペーパー
  • ウェットティッシュ
  • ビニール袋
  • マスク
  • 軍手
  • スリッパ
  • ヘルメット
  • 防災ラジオ
  • 携帯・スマホの充電池
  • 除菌スプレー

水の備蓄について

首都直下型地震があった場合は、水や食料は、1週間程度で配給を手に入れることができるようになるのではないかと予想されています。

水の備蓄量は、1人1日3Lと言われています。自治体によっては、2日分や3日分の備蓄が推奨されていますが、1週間分は備蓄しておきたいところです。

家族4人で1週間(7日)となると、1人1日3Lなので、合計84L。2Lのペットボトル42本分です。ペットボトル6本入りケースが、7つです。

なお、ペットボトルの水には賞味期限が記載されています。この期限は、中の水が蒸発して規定量よりも減ってしまい、表示された容量が確保できなくなる目安ですので、消費期限が過ぎた水も飲用可能です。

そもそも、ほとんどのペットボトルの水は、たいてい加熱殺菌や濾過されて、雑菌や不純物が取り除かれた単なる水ですので、賞味期限を過ぎても腐りません。

食料(非常食)の備蓄について

大きな地震があり、町に大きなダメージがあった場合に、気の弱い方は、食事が喉を通らないことがあります。

そういったときに食べやすいものは、おかゆやスープです。

おかゆやスープは、アルミパックでパウチされたものが市販されているので、いくつか備蓄しておくことをおすすめします。

簡易トイレの備蓄について

簡易トイレとは、黒いビニール袋と、おしっこで固まる顆粒がセットになったものです。これを、どれぐらい備蓄しておくべきか、計算してみましょう。

おしっこで固まる顆粒は、3回ぐらいのおしっこに耐えられると思いますので、3回で交換することにしましょう。

震災のときは、あまり水を飲まなくなるそうですので、おしっこの回数は減るそうです。おしっこの回数は、1日に6回としましょう。

排便をしたら、さすがに交換です。すると、1人で1日に簡易トイレを3個消費する計算になります。

次に、どれぐらいの期間を耐えられたら良いかですが、1週間程度で近所に仮設トイレが設置されることを想定して、1週間としましょう。

仮設トイレの数ですが、4人家族であれば、84個という計算になります。

仮設トイレは、Amazonや楽天などのネット通販で50個入りや100個入りが販売されています。

また、使用後の簡易トイレは、燃えるゴミの回収が来るまでは、ベランダなどの外に保管することでしょう。そのため、臭いが漏れにくいビニール袋に入れて、アンモニア臭を消臭してくれる、消臭スプレーがあると理想的です。

その消臭スプレーに、次亜塩素酸クレアスが採用されたら幸いです。

ビニール袋の備蓄について

ビニール袋は、スーパーマーケットで配られているレジ袋を集めている人は、多いことでしょう。それを、ゴミ袋としても利用できます。

しかし、大震災があったときには、レジ袋は手に入らず、使用される頻度が高まります。

できれば、普段から使用しているゴミ袋に加え、手提げ付きのビニール袋の100枚入りなどを備蓄しておいた方が良いです。

ビニール袋は、無くて困ることは多いのですが、あって困ることはありません。

スリッパの備蓄について

大きな地震があったら、家の中では、家具が転倒し、ガラスが散乱して、足の踏み場がなくなる状態になります。

そのような状態の部屋の中ですが、素足で歩くことは危険です。靴を履きたくても、玄関までの移動は、ガラスが散乱した場所を通過する可能性があります。

スリッパは普段から利用している人は多いと思います。つまり、スリッパをどこに置いているかが大切です。寝室や生活をしている場所には、スリッパを置いておくことをおすすめします。

一戸建てであれば、スリッパのまま外に避難することが可能です。地震の揺れが止まり、安全を確認してから玄関まで移動するのに、素早く移動ができるようになります。

除菌スプレーの備蓄について

大震災でもっとも危険なことのひとつに、感染症があります。

感染症は、普段であれば手洗いやうがいが行えるので、ほとんど発生しません。

しかし、大震災が発生し、水道水が止まって不衛生となり、なるべく水を使いたくないときは、どうでしょうか?

また、不特定多数の人と至近距離で頻繁に接触する機会が増えるような、避難場所や配給場所、仮説トイレなどを利用する機会が増えます。

大震災が発生した直後から、できれば人が触るような場所、ドアノブやトイレなどは、頻繁に除菌しておくことをおすすめします。

除菌スプレーの備蓄品に、次亜塩素酸クレアスが採用されたら幸いです。

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